「住んでいるマンションのトイレを
もっと快適にしたい」と思ったとき、
何から手をつけていいのかわからない
という人も多いでしょう。
予算計画の立て方や工事期間中の
トイレなど、考えるべきことは
たくさんあります。
今回はマンションのトイレリフォームを
行う前に、必ず確認しておきたいポイント
を7つピックアップしました。
生活をより良くするためのリフォームで
「こんなはずじゃなかった」
という思いをしないためにも、
事前にしっかり確認しておきましょう。
1.予算をどうするか
リフォームの計画を立てる中で、
最初に決めるべき項目が予算です。
予算は家計の状況やリフォームの
範囲によってそれぞれ異なりますが、
「できればこの範囲で収めたい額」
と
「絶対にこれ以上出せない額」
を決めておかなければ、
どんどん予算が膨らんでしまいます。
便器を変更するだけなら、
最新のものを除いて10万円以内で行えます。
クロスや手洗い場、収納まで手掛けるなら
40万円~80万円程度とみておきましょう。
リフォーム会社や使う材質によっても
大きく異なります。
リフォーム会社のホームページ、
展示会などを参考にしつつ、
この時点でいくつかの会社に見
積もり依頼をしてみても良いでしょう。
2.工事期間中のトイレはどうするか
トイレ本体のみを取り換える場合は、
半日以内で終わることがほとんどですので、
さほど心配することはありません。
しかし、
内装や手洗い場を含めた大掛かりな
リフォームとなると、2~3日または
それ以上の期間がかかることもあります。
その間のトイレは、
「マンションの共用トイレを使う」、
「コンビニ、公共施設のトイレを使う」、
「簡易トイレを使う」、「外泊する」
といった方法があります。
このうち、
最もおすすめなのは簡易トイレです。
最近では災害用の簡易トイレでも、
ダンボールを組み立てて洋式便座
のように座ることができるものも
販売されています。
価格は3,000円程度から
購入できますし、使用後は簡単に
捨てることができます。
施工会社によっては、
トイレのリフォーム中でも
必要な箇所の工事が終われば
1日で使えるようにする、
夜間だけは使えるようにする、
といった対応をしてくれる場合も
ありますので、事前に
確認しておきましょう。
3. 何を重視するか
トイレをリフォームにあたって、
「何を、どれくらい、どのように」
変えたいのか、
つまり
「今のトイレにどんな不満を
持っているか」をまとめ、
重視するポイントを定めましょう。
掃除がしやすい、
消臭機能が優れている、
節水効果が高い、
バリアフリー機能など。
同じ住居で生活する家族内でも
要望には違いがあることも
多いため、よく話し合うことが大切です。
4. マンションの水圧
マンションの水圧は
上層階ほど低くなりがちで、
タンクレストイレの設置が
難しい場合があります。
タンクレストイレは見た目が
スタイリッシュで場所を
取らないことなどから、
近年人気が高まっていますが、
使用するためには一定の水圧が必要です。
水圧が低いまま使用すると
洗浄しきれず汚れが残ってしまったり、
汚物が流れきらなかったりと、
トラブルを招くこととなってしまいます。
測定器を使って測定する方法以外にも、
目盛り付きのバケツで簡易的に
測定する方法もありますので、
マンションでタンクレストイレを
設置したいという人は
一度確認しておきましょう。
また、中には低い水圧に対応している
タンクレストイレや、
加圧ポンプを用いて使用可能にする
方法もあります。
5. 床のリフォームはどうするか
トイレの床リフォームは、
素材の機能性が最も大切です。
アンモニアや洗剤に強い素材であること、
耐用年数に優れていることを
重視して選びましょう。
主流の素材はクッションフロア、
タイル、フローリングの3つ。
フローリングは比較的
アンモニアや洗剤がシミ、黒ずみに
なりやすい素材です。
また、溝に水が入ってしまうと
掃除がしにくいという点でも
トイレの床に使用するのは
あまりおすすめできません。
住居内の統一感を出すために
フローリングにしたいという人は、
通常のフローリングより
価格は上がりますが、
トイレ用に開発された
フローリングを使用すると良いでしょう。
6.壁のリフォームはどうするか
壁のクロスのみを張り替えるのなら、
消臭機能、防カビ効果がついている
素材を選んでも5万円以下で
行えることがほとんどでしょう。
トイレの壁はDIYで自分の
好きな模様を描いたり、
カフェ風のデザインにしたりする人も
多い箇所です。
リフォーム会社に依頼する場合にも、
モデルがあればイメージを伝えやすくなります。
また、壁と天井をセットにして
割引プランを出している
リフォーム会社も多数ありますので、
トイレ全体のイメージを変えたい
場合にはこういったプランを利用すると
費用を抑えることができます。
7.トイレリフォーム時の
トラブルについて知っておく
マンションに限らず、
トイレのリフォームにありがちな
トラブルとして挙げられるのが
「当日になって追加料金がかかった」、
「古い便器の処分費用が別途で請求された」
といった金銭的な問題です。
リフォーム当日に工事が
始まってしまってからでは
断るに断れないという事態に
なってしまうため、
事前に追加料金の有無は
しっかりと確認しておきましょう。
他にも、「タンクレストイレの
水流が弱い」といった問題や
「壁紙がすぐ剥がれてきてしまった」
など、すぐにはわかりづらい
トラブルもあります。
こうしたことを防ぐために、
施工件数が多く信頼のおける
業者を選ぶことが大切です。
(まとめ)要望を明確にすることが
リフォーム成功のカギ
今回は、マンションのトイレを
リフォームする前に
確認しておきたいことを
7つご紹介しました。
トイレのリフォームを依頼する際には、
行いたいリフォームがお住まいの
マンションで可能かを確認し、
要望をできる限り明確にすることが大切です。
今回ご紹介した確認しておきたい
ポイントを参考にしながら、
ご家族にとって快適なトイレを
イメージしてみてください。