トイレリフォームの知識

トイレリフォームにおすすめの床材は?各床材の特徴とメリット・デメリット


365日、必ず使用する空間であるトイレ。

トイレリフォームでは便器の性能を
上げるだけでなく床や壁を張り替えて
安らぎを感じられる空間を
作りたいものです。

そんなトイレの床に使用する床材は、
リビングや他の部屋とは違い、
デザインや質感以外にも選ぶ際に
大切なポイントがあります。

今回はトイレをリフォームするにあたり
最適な床材選びのポイントを解説していきます。

トイレの床材はどんな基準で選んだらいいか?

トイレの床は非常に汚れが
貯まりやすい場所です。

トイレマットなどを使って、
なるべく床を汚さないように
気をつけていても、

知らず知らずのうちに
水しぶきや尿はねで汚れてしまいます。

そこで重要なのは
清潔さを保ちやすい床材であること。

水やアンモニアが染みこみにくく、
洗剤で掃除しても傷みにくいことが
大切です。

さらに継ぎ目がないものを選べば、
毎日さっと拭くだけでも
清潔さをキープしやすくなるでしょう。

インターネットではデザイン性の高い
化粧砂利を敷き詰めたり、すのこを
使ってフローリング風の床にしたり
というDIYのアイデアも多く見られますが、
長い目で見るとこちらはおすすめできません。

トイレに適した床材でないものは
掃除が行き届きにくいため、
後々の悪臭や腐食の原因にも
なりかねないからです。

床材に染みが点々とできてしまっては、
結果的にデザイン性も失われてしまいますね。

トイレの床材を張り替えるリフォームは、
安価な素材を使用すれば
プロに頼んでも2~3万円と手ごろな価格で
行えますし、防水、防カビ加工がされ
た床材にもおしゃれなものがたくさんあります。

トイレに使用される床材は、
フローリング、タイル、クッションフロア
の3つが一般的で、それぞれに特徴と
メリット・デメリットがあります。

次の項目で具体的にみていきましょう。

フローリングの
メリット・デメリット

メリット

木材から作られるフローリングは、
温かみがあり、デザイン性に優れています。

廊下やトイレにつながる部屋が
フローリングの場合には、
トイレのドアを開けたときに
広々と見えるというメリットも。

トイレに使用するフローリングは、
複数の木材を張り合わせて表面に
化粧板を張った複合フローリングが
一般的です。

樹脂などでコーティングを施した
トイレ用複合フローリングであれば
水や汚れに強いため、床材を選ぶ際には
製品の性能をよくチェックしましょう。

デメリット

トイレのフローリングは
コーティングされたものでなければ、
水や汚れに耐えられません。

トイレ用のフローリングは通常の
フローリングと比較して価格がやや
割高となります。

施工費用を含め、シンプルなタイプで
3~6万円程度と考えておきましょう。

タイルの
メリット・デメリット

メリット

美しく清潔感があるタイルは、
トイレの床材として優れています。

傷に強いので、しっかりと力を入れて
掃除ができるという点でも魅力的です。

大判なものを選べば溝に汚れが
入ることも少なく、
手入れもしやすくなるでしょう。

最近では昔から水回りに
使用されてきた磁器タイルの他に、
抗菌・消臭・調湿機能を強化した
機能性タイルが登場し、
人気を集めています。

LIXILが販売する「エコカラット」
などが有名です。

デメリット

もともとの床材が何かによっても
異なりますが、施工費用が
8万円~と割高になる点がデメリットです。

また、従来のタイルはト
イレが寒くなりやすいので、
寒い地域にお住まいの方や
お年寄りのいるご家庭には向きません。

クッションフロアの
メリット・デメリット

メリット

安くて種類が豊富なクッションフロア。
塩化ビニールを使ったシートで、フローリングやタイル調など様々なデザインがあります。
耐水性に優れており汚れが落ちやすいため、トイレの床材として最も優れていると言えるでしょう。

耐用年数は10年程度。他の床材と比較して交換がしやすいため、一定の年数間隔でリフォームを行い、清潔さを保つのも良いですね。

デメリット

クッションフロアはビニールで
できたシートのため

「感触が好きではない」、
「安っぽく感じる」

という人も少なくありません。

木目調のものでもやはり
本物のフローリングとは違いがあります。

柔らかい素材感は
クッションフロアの特徴では
ありますが、好みが分かれる
ためデメリットとも言えます。

失敗しないための注意点

床は使用する床材によって
前の床材と異なる高さになって
しまうことがあります。

ドアの開閉がしにくく
不便になってしまうため、
ほとんどの場合施工担当者が
アドバイスしてくれるはずですが、

自分から確認することを
忘れないようにしましょう。

また、壁や天井の張り替えを
同時に行うことで価格を割り引く
業者も多くあります。

他に新しくしたい箇所がある場合には
バラバラにリフォームするのではなく、
まとめて行うことで工事期間も
最小限にすることができるため、

近い将来に他の箇所を
リフォームする予定があるなら
一緒に行う方が良いでしょう。

まとめ

今回はトイレの床材を選ぶ際の
ポイントや、床材の特徴、
注意点などをご紹介しました。

床材について詳しく知っておくことで
リフォームのイメージを描きやすくなります。

理想に沿ったリフォームを行うためには
専門家に任せるだけでなく、
リフォームを行う箇所について
知識を深めていきましょう。